one and the same

好きな映画、音楽、小説、食べ物のこと。ブログタイトルは「ツインピークス」から。

安部公房の不思議な世界

 

日本文学は滅多に読まない。
家にあるのは太宰治三島由紀夫夏目漱石ぐらい。
それも数冊だけ。

しかし、最近、珍しく、読み始めた。
しばらく前、本屋のポップと背面のあらすじに惹かれて買って、
本棚に眠っていた、安部公房の「壁」。

これがなんとも不思議な世界観で、面白い。
カフカ(不条理文学)に通ずるところがあるが、カフカよりも好み。
人物描写もときおりのユーモアも良い。

遅々とした読書スピードでまだ読み終わらないが、
次に読むのに「砂の女」も買った。

「ゼロ・グラビティ」

映画館で観ようと思いながら結局観ずに、旧作になったから借りてきた。

正直、映画館で観ときゃ良かった。

徹底した内面描写とか哲学と、宇宙、SFの相性は良いんだと再認識。

実際の宇宙空間で長回ししてるような映像だなあと思って観てたけど、調べたら「トゥモローワールド」と同じ撮影さんなのね。

 

深閑とした宇宙空間と対比するように描かれたサンドラ・ブロックの肉体美も良かった。

彼女、 決して美人顔じゃないけど、魅力的な顔立ちしてるよね。

 

関係ないけど、ジョージ・クルーニーが35分で居なくなるって凄いよね。

黒澤明

 

十代半ばのころ夢中になっていた黒澤映画。
最近はすっかり洋画かぶれでご無沙汰だったけど、久々に「羅生門」を観た。
白黒だし台詞も聞き取りづらいけど、やっぱり面白い。
単純な構成に、人間の根深い正邪善悪の問題を忍ばせるあたりは流石。
映像も音楽も演技も質が高い。

いつも観るまで抵抗感があるんだけど、観た後はいろいろ考えさせられる。

 

ちなみに一番好きなのは「生きものの記録」。

黒沢好きの人がいたら、おすすめを教えてくださーい^^