2015-01-30 安部公房の不思議な世界 本 日本文学は滅多に読まない。家にあるのは太宰治と三島由紀夫と夏目漱石ぐらい。それも数冊だけ。しかし、最近、珍しく、読み始めた。しばらく前、本屋のポップと背面のあらすじに惹かれて買って、本棚に眠っていた、安部公房の「壁」。これがなんとも不思議な世界観で、面白い。カフカ(不条理文学)に通ずるところがあるが、カフカよりも好み。人物描写もときおりのユーモアも良い。遅々とした読書スピードでまだ読み終わらないが、次に読むのに「砂の女」も買った。